特別館 貸切車の歴史(大型車)
  

 岐阜バス貸切車輌の大型車の歴史を振り返ってみましょう。
 画像やコメントは、掲示板でおなじみの2006さんからのご提供です。

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 特記以外の画像、コメントは、2006さんご提供です。それぞれの画像及びコメントから発生する権利は、提供者のみなさんに帰属します。


「観光バスは岐阜バス」・・・・

 岐阜バスは、古くから貸切車輌に力を入れているバス会社として知られています。 昭和30年代の「花のネームの観光バス」に始まり、昭和40年代のオバQ型車輌「スーパーシリーズ」では、全国初のサロンカー・寝台バスなどを登場させ、常に業界の先陣を切ってきました。 そのオバQ型車輌が製造中止となり、次に選択したメーカーが三菱ふそうでした。
 73年に登場した岐阜バス・オリジナルのジャンボスタイル「ロイヤルシリーズ」と、従来三菱ふそうにあったセミデッカー「カスタムシリーズ」を掛け合わせて登場したのが、至高の名車・パノラマデッカーです。
 76年には、後部固定サロンカー「エンペラー32」を登場させ、全国的なサロンバスブームの火付け役となりました。 このパノラマデッカーが爆発的ヒットとなり、三菱ふそうの販売面においても大きく貢献しました。当時の観光バスのフラッグシップモデルとなり、各バス会社がこぞって導入しました。
 これらは、すべて当時の岐阜バスの車輌開発担当のアイデアと、三菱ふそうの技術者のコラボレートにより生み出されたものです。 そして、古くから「観光バスは岐阜バス」と云われる"ゆえん"となっています。

B905N

 72年式の「ハイスーパー・テレビカー32」です。平屋根(スタンダードデッカー)の11m車で、三菱ふそう・純正ボディの導入第一号となります。
 スリーパーシート装備の寝台バスで、定員は32名、画像からは、7列目が転換クロスシートとなっているのが分かります。通路には、セパレートカーテンが装備され、プライバシーを確保しています。当時では珍しくカラーテレビを装備、愛称名にも記されています。
 ヘッドライトグリルは「東名グリル」で、ウインカーの形状と取付位置が後年登場のものとは異なっています。オバQ型登場(63年)以来の外観デザインを採用する最終の車輌です。
 この車輌は、2輌導入されました。
 なお、同じ愛称名のオバQ型も存在、こちらは、岐阜バスが開発した全国初の寝台バスとなります(70年登場)。

画像:販売員さん
車番:岐22か ・2 15
型式:三菱ふそう B905N
☆撮影/岐阜貸切営業所(入舟町)にて

B907S

 岐阜バス・オリジナル、三菱ふそう車の本格導入・第一陣のグループ、73年式の「ロイヤル36」で、スリーパーシート装備の寝台バスです。
 11m車が主流だった時代に、12mロングボディを採用、ちょうど乗降扉直後の小窓がボディ延長分となります。これが、やがてパノラマデッカーの飾り窓へと進化していきます。
 平屋根車の前頭部に、カラーテレビ収納用のでっぱりをつけ、その姿を飛行機になぞらえジャンボスタイルと呼んでいます。また、ヘッドライトグリルは「東名マスク」と呼ばれ、当時の三菱ふそう車の定番スタイルとなっています。
 ロイヤルシリーズは他に、全席回転シートの「ロイヤル28」・汎用車の「ロイヤル55/60」があり、75年にかけて合計25輌導入され、一部車輌は、後年「空港特急」に改装され活躍しました。

画像:販売員さん
車番:岐22か ・3 33
型式:三菱ふそう B907S
☆撮影/岐阜競輪場(?)

パノラマデッカー@

 画像は、岐阜バスのパノラマデッカー「プリンセス55」です。
 右は78年式で、明かり取り窓が分割されている前期タイプ、左は79年式で、明かり取り窓が連続となっている後期タイプです。
 乗降扉後ろの飾り窓(丸型・ハート型)は岐阜バスの特注によるものです。
 岐阜バスでは、76〜81年にかけて、前期・後期タイプ合わせて90輌近くのパノラマデッカーが導入されました。

車番:岐22か 11-58
型式:三菱ふそう MS513R
☆86年撮影/飯田・元善光寺にて

パノラマデッカーA

 こちらは、78年式の「プリンセス45」です。
前期型パノラマデッカーで、2回目のリニューアルでボディ色がグレーからレッドに改められました。飾り窓はクローバー型になっています。
 同型の車輌(78年式)では、他に飾り窓が星型・ハート型・スペード型・ダイヤ型のものがありました。これらの形は、岐阜バスにしか存在していません。
 観光バスで初めて、側窓に連続固定窓(ピラーレス・ウインドー)が採用され、後に登場する車輌に大きな影響を与えました。

車番:岐22か 20-30
型式:三菱ふそう MS513R
☆87年撮影/越前海岸にて

パノラマデッカーB

 こちらは、79年式の「グリーン特急」です。後期型パノラマデッカーで、飾り窓は丸型です。
 固定サロン車「エンペラー32」からの改造車で、乗降扉がスイング式になっています。
 飾り窓が丸型の車輌は、日本交通・名古屋観光バス・華陽観光バスなどでも採用例があります。
 78年式と比較して、連続固定窓の面積が拡大されています。全面引違い窓の車輌が主流の時代に、連続固定窓に飾り窓までプラスするあたりに、岐阜バスの観光車輌に対するこだわりが感じられます。

車番:岐22か 13-08
型式:三菱ふそう MS513R
☆90年撮影/清見・磨墨の里にて

フルデッカーU@

 画像は、81年式の「ウインザー45」です。
 80年代に入り、パノラマスタイルが陳腐化するようになり、急遽開発されたのがフルデッカーUです。三菱ふそうでは、次期エアロバスを開発中で、それまでの"つなぎモデル"といえます。
 前面窓は一枚ガラスとなり、ヘッドライト回りもより精悍なスタイルに生まれ変わっています。
 車内は、補助席なしで大型のフルバケットシートが装備されています。また、通路側席がスライドできるセパレート機能も付いていました。
 この車輌から、愛称名は従来の筆記体表記からブロック体表記となり、現在まで受け継がれています。
 愛称の最後に付く数字は座席数を表し、数字が小さいほどデラックスな車であると判別できます。これも岐阜バスのアイデアで他のバス会社でも見られます。ちなみに、車輌ごとに英語の愛称名を表記したのも、岐阜バスが最初であると云われています。

車番:岐22か 16-11
型式:三菱ふそう K-MS615S
☆86年撮影/草津温泉にて

フルデッカーUA

 こちらは、82年式の「ウインザー45」です。ヘッドライト回りに修正が加えられ、この後登場するエアロバスに近いイメージとなっています。
 この車輌は「ウインザー45」の最終増備分で、床はシアターレイアウトとなっており、サンルーフが2基設置されています。
 この時期、すでにエアロバスは発売され始めており、この車輌はモノコックボディの最終製造分とみられます。
 同型車輌として、「グローリー」・初代「サンライズ60」がありました。
 「グローリー」は1+2の横3列配置で定員30名、ボディ色はレッドでした。「サンライズ60」は定員60名で、ボディ色はグレーでした。
 フルデッカーUは全21輌導入され、岐阜バスの中では少数派でした。

車番:岐22か 17-67
型式:三菱ふそう K-MS615S
☆87年撮影/平泉・中尊寺にて

エアロバス@

 画像は、83年式の「サンライズU60」です。
 三菱ふそうが満を持して登場させたスケルトン構造の車輌です。定員60名で、前年に登場した「サンライズ60」の後継型という位置付けのため、こちらは「U」を名乗っています。
流麗なボディフォルムは勿論、車内装備も一層の充実が図られ、読書灯・ハットラック式荷物棚・可動式テレビなど、初の試みが数多く見られます。
 1回目マイナーチェンジ前のモデルで、初期型として類別されています。
 定員55名の「サンライズ55」とともに、84年にかけて計24輌導入されました。

車番:岐22か 18-77
型式:三菱ふそう P-MS725S
☆86年撮影/榛名湖にて

エアロバスA

 こちらは、85年式「サンライズ55」です。
 1回目マイナーチェンジ後の前期型です。乗降扉上の空気取込口と、最後部の空気排出口の
形状、及び運転席のインパネ形状が変更されました。
 車内では、通常の荷物棚に戻され、天井シャンデリアが新デザインのものになっています。
 「サンライズ60」とともに、88年までに計48輌導入されました。

車番:岐22か 20-32
型式:三菱ふそう P-MS725S
☆88年撮影/草津温泉にて

エアロバスB

 こちらは、88年式「サンライズ55」です。前期型の最終増備分で、計9輌導入されました。
 外観では、逆T字窓(上部開閉)からT字窓(下部開閉)に改められました。車内では、レーザーカラオケや格納式補助席が初めて装備されました。
 なお、この時点でエアロバスは2回目のマイナーチェンジを受けており、画像の車輌は、前期型エアロバスの最終製造分とみられます。

車番:岐阜22き ・121
型式:三菱ふそう P-MS725S
☆89年撮影/大町温泉にて

エアロバスC

 こちらは、89年式「サンライズ55」です。後期型・クィーンバージョンで別名「パンダエアロ」とも呼ばれています。計8輌導入されました。
 外観デザインは、SHDカラーを採用し、シートモケットもグレー系のものに改められました。
 ちなみに、後期型エアロバスでは、前期型を小変更にとどめたバージョンも存在しますが、岐阜バスでは採用されていません。

車番:岐阜22き ・248
型式:三菱ふそう P-MS725S
☆95年撮影/蓼科高原にて

エアロバスD

 こちらは、92年式「ナイト」です。後期型・クィーンバージョンの短尺車です。
 上高地向け車輌で、ボディ長が一般車より50センチほど短く、車高調整装置が装備されています。
 定員50名で、2輌導入されました。
 画像は、リニューアル後のもので現行カラーをまとっています。

車番:岐阜22き ・546
型式:三菱ふそう U-MS726N
☆97年撮影/新岐阜バスセンターにて

スーパーエアロU

 画像は、84年式「レッドキングU」です(市販第1号車)。三菱ふそうと岐阜バスの共同開発による、国産初のSHDです。
 エアロバスをベースに車高を20センチ嵩上げしたもので、正面窓上部にバーが入っているのが特徴です。
 この車輌は、定員48名の「レッドクィーン」を、定員36名の寝台バスに改装したものですが、回転シートは備えていません。86年にかけて、計10輌導入されました。

車番:岐阜22き ・・60
型式:三菱ふそう P-MS725S改
☆89年撮影/大阪城公園にて

エアロクィーンM@

 こちらは、88年式「レッドキング」です(市販第1号車)。スーパーエアロUのマイナーチェンジ版で、さらに車高が高くなり堂々としたスタイリングとなっています。
 定員36名の寝台バスで、後部3列が回転シートとなっており、各席には格納式テーブルが装備されています。
 画像は、引退直前のものですが、導入当初はバンパーが黒く塗られ正面の塗り分けも一部異なっていました。計4輌導入されました。

車番:尾張小牧22か ・714
型式:三菱ふそう P-MS729S
☆00年撮影/名古屋営業所にて

エアロクィーンMA

 こちらは、89年式「レッドクィーン」です。
 従来、SHD車は上級車種に限定して採用されてきましたが、この車輌から定員55名の汎用車にも採用されるようになりました。
 画像は、2輌導入された1次車で、T字窓が最前部から始まっているタイプでクリアガラス仕様となっています。2次車が導入された時点で「レッドクィ−ンG」に改称されました。
 汎用車のエアロクィーンMは、計9輌導入されました。

車番:岐阜22き ・167
型式:三菱ふそう P-MS729S
☆89年撮影/中国道・赤松PAにて

エアロクィーンMV@

 こちらは、91年式「ダイナスティ」です。正面2分割窓で、2階建バス風の外観が特徴です。
 三菱・呉羽ボディには、このスタイルの車輌が既に存在していましたが、呉羽ボディの導入実績がない事業者からの要望で開発されました。
車高はエアロクィーンMと変わりませんが、側窓面積が小さくなっています。
 画像は、定員55名ですが、のちに定員50名の「ダイナスティ」・後部に回転シートを備えた定員48名の「ダイナスティサルーン」・全席回転サロンの定員36名寝台バス「キングダム」が登場しています。
 90〜93年にかけて、計47輌導入されました。

車番:岐阜22き ・437
型式:三菱ふそう U-MS729S改
☆91年撮影/蓼科高原にて

エアロクィーンMVA

 こちらは、91年式「ダイナスティサルーン」です。事業を廃止した京都観光バスからの転籍車で、ブルーガラスを採用しているのが特徴です。
 後部回転シート付きの定員51名で、シートテーブルが装備されています。00年に2輌転籍し、現行カラーに改められました。ちなみに、同車は京都観光時代「スーパーロイヤル」を名乗っていました。
 現時点で、岐阜バス観光・最古参の車輌となります。

車番:岐阜200か ・・65
型式:三菱ふそう U-MS729S改
☆06年撮影/名鉄岐阜バスセンターにて

エアロクィーンT@

 画像は、93年式「プレシャス」です。
 三菱エアロシリーズが92年に初のフルモデルチェンジを行い、エアロクィーンTはエアロクィーンMの後継モデルとなります。
 後部回転シート装備の定員48名で、読書灯が背もたれ上部に装備されているのが特徴です。
 92〜93年導入車は、画像の旧カラーリングで登場し後年現行カラーリングに改められています。
 92〜94年にかけて、計15輌導入されました。うち1輌は、トイレが増設され「プレシャスU」として活躍しています。

車番:岐阜22き ・693
型式:三菱ふそう U-MS821P
☆94年撮影/大阪天保山にて

エアロクィーンTA

 こちらは、05年式「ウインザー」です。
 エアロクィーンTの後期型として類別され、クリアガラスが採用されています。
 後部回転シート仕様
(補助席なし)の定員45名で、間接照明が装備されています。
 内装はグリーン系でまとめられ、従来車とは違ったイメージとなっています。
 計3輌導入されました。

車番:岐阜200か ・720
型式:三菱ふそう
KL-MS86MP
☆06年撮影/名鉄岐阜バスセンタ−にて

エアロクィーンV

 こちらは、94年式「エンペラー」です。
 アンダーフロア・コックピット(UFC)型で車輌最前部まで客席があるタイプです。エアロクィーンシリーズの最上級モデルで、車輌価格はおよそ5000万円です。
 後部回転シート装備の定員41名(補助席なし)で、間接照明や衛星放送チューナーが装備されています。この車輌より、現行カラーリングが採用されました。
 計4輌導入されましたが、うち2輌は他社に転籍しています。

車番:尾張小牧22か 14-06
型式:三菱ふそう U-MS821P
☆96年撮影/名古屋営業所にて

エアロクィーンU@

 こちらは、98年式「モナーク」です。
 エアロクィーンUはエアロクィ−ンMVの後継モデルで、低運転席・正面分割窓が特徴です。
 後部回転シート装備の定員48名で、通信カラオケが装備されています。
 計2輌導入されました。

車番:岐阜22き ・954
型式:三菱ふそう KC-MS822P
☆99年撮影/新岐阜バスセンターにて

エアロクィーンUA

 こちらは、94年式「ダイナスティサルーン」です。事業を廃止した京都観光バスからの転籍車で、ブルーガラスを採用しています。
 後部回転シート装備の定員53名で、間接照明が装備されています。
 画像は転籍直後のもので、社名と愛称名のみ変更されしばらく活躍しましたが、現在は現行カラーリングとなっています。ちなみに、同車は京都観光時代「スーパーロイヤル」を名乗っていました。
 99年に2輌転籍しています。

車番:岐阜200か ・・37
型式:三菱ふそう U-MS821P
☆99年撮影/新岐阜バスセンターにて

ニューエアロバス@

 画像は、95年式「スーパーサンライズ」です。
 90年代も中盤にさしかかると、再び汎用車はHDが選択されるようになりました。1回目マイナーチェンジ前のモデルで初期型として類別されます。
 定員59名で、96年にかけて計11輌導入されました。

車番:岐阜22き ・781
型式:三菱ふそう U-MS826P
☆95年撮影/数河高原にて

ニューエアロバスA

 こちらは、96年式「スーパーサンライズ」です。1回目のマイナーチェンジを受け、前部バンパー回りが変更されました。前期型として類別されます。
 定員55/59名で、98年にかけて計23輌導入されましたが、その後一部車輌は定員36/37名の寝台バスに改造されています。

車番:尾張小牧22か 15-37
型式:三菱ふそう KC-MS829P
☆02年撮影/名古屋営業所にて

ニューエアロバスB

 こちらは、02年式「スーパーサンライズ」です。
2回目のマイナーチェンジを受け、前照灯がHID化されました。後期型として類別されます。
 外観上はクリアガラス仕様となり、車内もシャンデリア・読書灯などの特別装備は省略されています。
 定員40/55/59名で、00〜05年にかけて計40輌導入されました。

車番:尾張小牧200か ・353
型式:三菱ふそう KL-MS86MP
☆03年撮影/名古屋営業所にて

ニューエアロバスC

 こちらは、96年式「ナイト」です。上高地向けの短尺車で、定員は54名です。
 類別としては、前期型となります。
 2輌導入されました。

車番:尾張小牧22か 15-04
型式:三菱ふそう KC-MS829M
☆98年撮影/新岐阜バスセンターにて

日野セレガ

 画像は、06年式「グローリー」です。セレガシリーズの最高峰車種で、SHDとなります。
 岐阜バスの日野車導入は、81年の「ファーストサルーン」以来、25年ぶりとなります。大型車に至ってはオバQ車より前の世代になりますので、実に40数年ぶりのことになります。
 後部回転サロン仕様の定員53名で、グリーンガラスが採用され、天井にはLEDファイバー照明が装備されています。また、エンジン直結エアコンを採用し、広大なトランクスペースを確保しました。
 アクセントピラーや縦長テ
ルランプなど、次世代車輌の装いとなっています。
 エンジンは直6となり、平成17年新長期排出ガス規制に適合しています。
 2輌導入されました。

車番:岐阜200か ・851
型式:日野
ADG-RU1ESAA
☆06年撮影/名鉄岐阜バスセンタ−にて

 


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最終更新日:06/09/28

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